法務法人 麟(LIN)は、ガールズグループ「今月の少女 (LOONA)」9人のメンバー(ヒジン、キムリップ、ジンソル、チェリ、ハスル、ヨジン、イブ、オリビア ヘ、ゴウォン)が所属事務所のブロックベリークリエイティブを相手に提起した専属契約効力停止仮処分事件を受任し、認容決定を勝ち取り、グループ「今月の少女」メンバー全員が所属事務所を去ることができるようになりました。
去る1月、「今月の少女 (LOONA)」メンバー9人が会社を相手取った専属契約効力停止仮処分申請で、メンバー4人(ヒジン、キムリップ、ジンソル、チェリ)は専属契約上の収益分配条項の不公平性が認められ、勝訴したものの、残りのメンバー5人(ハスル、ヨジン、イブ、オリビア ヘ、ゴウォン)は敗訴となりました。敗訴したメンバー5人は、勝訴したメンバー4人とは異なり、契約条項の一部が変更されいていたことが理由となりました。その後、敗訴した5人のメンバーは控訴を提起し、6月16日、ソウル高等法院民事5部は、このメンバー5人の控訴審で1審決定を取り消し、控訴を認める決定を下しました。
法務法人 麟(LIN)は、ブロックベリーがメンバーの書面による同意なしに日本の所属事務所であるユニバーサル・ジャパンに専属契約上の権利の一部を譲渡した点に問題があることを指摘し、控訴審裁判部は、この法務法人 麟(LIN)の主張を受け入れ、本案判決の宣告時まで専属契約の効力を停止し、会社はメンバーの意思に反して第3者と芸能活動に関する契約を交渉・締結してはならず、メンバーの芸能活動を要求したり、妨害してはならないという決定を下しました。
本事件は、法務法人 麟(LIN)のエンターテインメント・スポーツチームが協業して成し遂げた結実であり、貿易輸出赤字は1年以上続いているなかで、K-コンテンツの輸出額は昨年基準130億ドルを記録し、K-コンテンツの存在感が日々高まっている状況で、アーティストが企画会社を相手に専属契約の効力停止処分を申請する事例がさらに増加するとみられ、法務法人 麟(LIN)が提示した論理とこれを認めた裁判所の判断は、今後、類似の争点において重要な参考となるものと思われます。